「老後は誰にも迷惑をかけないように老人ホームに入居したい」と考えたことがありませんか?では実際、東京で介護付き老人ホームに入居するといくら必要でしょう?(『億の近道』梶原真由美)
ファイナンシャルプランナー。日本ではまだ珍しい顧問契約制のFP会社である株式会社マネーライフプランニング所属。1976年千葉県生まれ。40歳で出産、12歳年下の夫と長女の3人家族。
「家族に迷惑をかけたくなくて」老人ホームへ、そのお値段は?
東京の介護付き老人ホーム
資産運用の目的のひとつに老後資金形成がありますが、みなさん、一度はこのように考えたことがありませんか?
「老後は誰にも迷惑をかけないように、老人ホームに入居したい」
我が家は夫が私より12歳年下なので、普段から「私が先に痴呆になったら、迷惑かけないように老人ホームへ入るね」と話しています。しかし実際、東京で介護付き老人ホームに入居したらいくら必要なのでしょうか?
有料老人ホームも様々なタイプがありますが、今回は見守りや食事・入浴・掃除・洗濯の世話・各種レクリエーションから、介護職員や看護職員による食事・排泄・服薬や健康管理などの介護、機能訓練指導員や生活相談員によるリハビリテーション・カウンセリング、医療処置までを受けられる、ハイクラスな東京の介護付き老人ホームをイメージしながらお話させていただきます。
いつから入るか?問題
誰もが好んで老人ホームに入りたいわけではありません。配偶者や子供、親族の負担になりたくないという理由で、老人ホームという選択をする方も多いでしょう。
有料老人ホームに入居するタイミングは、以下が多いようです。
- 在宅介護が限界に来たとき
- 医療機関からの退院時
- 元気なうちに入居を検討する
出典:介護応援ネット
自立した生活ができなくなった頃、と考えておくのが現実的ではないでしょうか。
日常生活に制限のない期間を「健康寿命」と呼びますが、内閣府発行平成28年版高齢社会白書によると、2013年の健康寿命及び平均寿命は以下の通りです。
健康寿命:男性71.19歳 女性74.21歳
平均寿命:男性80.21歳 女性86.61歳
そこで、健康寿命から平均寿命の期間を老人ホームで過ごすと想定した場合、
男性71歳から9年間
女性74歳から12年間
となります。
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