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「東証ダウ平均1200円死守」の50年前を想起させる日銀ETF買い相場=山崎和邦

【3】円急上昇

米経済の思わしくないデータの発表でドル安円高に振れた。本稿では円ドル1円につき日経平均250円と言ってきたが、概ねそれは続いている。

6月24日BREXITショックでドルは一時99円台半ば以下になったが、今回は、それ以来の初めて99円台半ばまで進んだ。

筆者は4月17日号で、長期円安説を撤回すると宣したが、こんなに急激に円高になると読んでいたわけではない。6月の99円台では日経平均は14,865円だったが、今回の99円台では16,000円台にいる。

図4:日経平均とドル円は乖離顕著

図4:日経平均とドル円は乖離顕著

これは「米利上げ近し=ドル高近し=円安近し」を織り込み始めたかとも思う。


※本記事は、有料メルマガ『山崎和邦 週報『投機の流儀』(罫線・資料付)*相場を読み解く【号外・山崎動画】も配信』2016年8月21日号の一部抜粋です。今月分すべて無料の定期購読はこちらからどうぞ。割愛した以下の本文、チャートもすぐにご覧いただけます。

【4】NY株と原油価格連騰
【5】自社株買いは(大袈裟に言えば)邪道
【6】右肩下がりの中勢図はこうなる
【7】需給に勝る材料はない
【8】このボックス圏を抜けるには、円安・原油高騰・戦争勃発・天変地異
【9】日本経済の基調
【10】日銀が筆頭株主になる銘柄が増える(Bloomberg 8月15日配信)
【11】米大統領選の余波はBREXITの比ではない
【12】BREXITショックは予想外に軽く済んで実勢悪を織り込む段階に入った
【13】裏の裏は表か
【14】古くからの読者Oさんとの「歴史は繰り返す件」についての交信
【15】読者Yさんとの「中勢観について」の交信

【関連】日本買い支えの大本尊「日銀」自身の株価下落という危険なシグナル=東条雅彦

【関連】詐欺か、錬金術か。ただの紙切れが「1万円札」になる本当の理由=吉田繁治

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山崎和邦(やまざきかずくに)

山崎和邦

1937年シンガポール生まれ。慶應義塾大学経済学部卒。野村證券入社後、1974年に同社支店長。退社後、三井ホーム九州支店長に、1990年、常務取締役・兼・三井ホームエンジニアリング社長。2001年同社を退社し、産業能率大学講師、2004年武蔵野学院大学教授。現在同大学大学院特任教授、同大学名誉教授。

大学院教授は世を忍ぶ仮の姿。実態は現職の投資家。投資歴54年、前半は野村證券で投資家の資金を運用、後半は自己資金で金融資産を構築、晩年は現役投資家で且つ「研究者」として大学院で実用経済学を講義。

趣味は狩猟(長野県下伊那郡で1シーズンに鹿、猪を3~5頭)、ゴルフ(オフィシャルHDCP12を30年堅持したが今は18)、居合(古流4段、全日本剣道連盟3段)。一番の趣味は何と言っても金融市場で金融資産を増やすこと。

著書に「投機学入門ー不滅の相場常勝哲学」(講談社文庫)、「投資詐欺」(同)、「株で4倍儲ける本」(中経出版)、「常識力で勝つ 超正統派株式投資法」(角川学芸出版)、近著3刷重版「賢者の投資、愚者の投資」(日本実業出版)等。

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