よく政府に都合が悪い問題が起きた時、その問題から世間の注意を逸らすため、違う問題をことさらに大きく取り上げることがあります。これを俗に「スピン報道」と言います。(『三宅雪子の「こわいものしらず」』三宅雪子)
※本記事は有料メルマガ『三宅雪子の「こわいものしらず」』2017年3月10日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。
プロフィール:三宅雪子(みやけ ゆきこ)
元衆議院議員。玉川学園女子短大、共立女子大学を卒業。テレビ局勤務を経て、2009年群馬4区で民主党から立候補し、比例復活当選。現在は、執筆やネット配信、福祉や介護のアドバイザーなどをしながら政治活動を行っている。
政治と癒着したメディアは、「報道しない自由」を行使して国民を欺く
ゴシップ報道の裏で忘れ去られている重要事件はないか?
よく政府に都合が悪い問題が起きたときに、そこから注意を逸らすために違う問題をことさらに大きく取り上げる(取り上げている)ように見えることがあります。
これを俗に「スピン報道」と言います。
当初「森友問題」は「共謀罪」のスピンか?と思われたようですが、ところがどっこい、こっちが本丸(共謀罪も重要なのですが)となってきました。そこにあらたに加計学園の問題。こちらは金額も大きいですし、土地無償譲渡や公募の過程の不審さ、総理との親密な関係など「森友学園」より大きなスキャンダルになるものと思われます。ここも昭恵夫人が「名誉校長」となっていたというおまけつき。
安倍昭恵さんは、この局面でのスキーツアー参加など「オオモノぶり」や常識外れのコメントで連日マスコミを賑わせていますので、昭恵さんがむしろ「スピン」的存在だと言えるかもしれません。それも故意でなく天然のようなので唖然とするばかりなのですが…。
以前から文科省は許認可事業が多く利権が絡みますから、よほどお金に潔癖な人でないと大臣は務まらないと思っていました。下村博文さんが大臣に任命されたとき、「大丈夫かなあ」と内心思っていたらその勘は当たりました。次から次へと下村大臣(当時)に様々な疑惑が噴出したのはご記憶に新しいかと思います。実名での告発まであったのに、結局、何の罪にも問われず、逃げおおせたのですから「オトモダチ内閣」ってすごいですね。
今、ぽっかりと忘れ去られている重要法案があります。それは「水道法改正案」です。はっと気がついたら、3月7日に閣議決定されていました。これから、中身を調べます。かねてから、麻生財務大臣は水道民営化を明言していました。なんだか不安を感じます。これ、全然話題になっていません(3月9日現在)
「空気と水はタダ」(現在、水道代は安価です)の時代も終わり…なんでしょうか?
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三宅雪子の『こわいものしらず』VOL111(3/10)
・総理夫人は公人か私人か 2
・生徒の手記
・解散・総選挙
・小金井女子学生刺傷事件
・スピン報道
三宅雪子の『こわいものしらず』VOL110(3/3)
・元気な挨拶が負担?
・総理夫人は公人か私人か
・役所の答弁
・デマの心理学
・永田町恋愛サスペンス小説『議員会館で恋をして』第21話
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『三宅雪子の「こわいものしらず」』(2017年3月10日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による
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3年3ヶ月の与野党国会議員の経験を生かし、三宅雪子独自の語り口で、あたたかみのある中にも、言うことは言う「こわいものしらず」なコラムを展開します。加えて、「教えて!○○さん」「名言・迷言・明言」「永田町コトバ」「ヒトリゴト」「話はそれますが…」など、私的なコンテンツもローテーションでお届けする予定です。