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英国民投票にらみドル円下値メドは101円ミドル~各通貨ペア・ペンタゴンチャート分析=川口一晃

ドル円は下落エネルギーの強い相場が続いている。イギリスEU離脱問題の動向によっては101円50銭前後を試す可能性はある――正五角形の黄金比率で相場を読み解く「ペンタゴンチャート」の第一人者・川口一晃氏による最新の各通貨ペア分析をお届けします。(☆ペンタゴンチャート分析<為替編>

ペンタゴンチャートの見方
(1) ローソク足(値段)は各辺に沿って動いたり、各点に引き寄せられる
(2) 各点が変化日になる
(3) 各点に引き寄せられたもののその点に到達できなかった場合には反転する
(4) 中心点の上方を通過すれば次のペンタゴンは上方か真横、下方を通過すれば真横か下方に付く
(5) 時間の逆行は起きてはいけないこととされている

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米ドル、ユーロ、豪ドル、ポンド 各通貨ペアチャート分析

米ドル/円(USD/JPY)どこまで下がるのか

先週のレポートでは、B点に注目した。B点が位置するペンタゴンのど真ん中の時間帯を通過することで下げ止まりから流れが変わるのか否かがポイントになったからだ。実際には、B点を通過した後も下落は止まらず、AEラインを割り込み、真下に新しいペンタゴンが描き足された。次の注目日は6月23日前後である。

A点水準:約106円
B点水準:約108円50銭
C点水準:約103円50銭
D点水準:約101円50銭

今週のポイントはどこまで下落するのかということである。

あくまでも個人的見解

CEラインに注目したい。先週末にかけて到達したCEラインが下値支持線となることが出来れば、下げ止まりから落ち着いた動きになることが期待されるからだ。

値動きのポイント

下落エネルギーの強い相場が続いている。イギリスのEU離脱問題の動向によっては青線水準の101円50銭前後を試す可能性はある。EU離脱問題としては、様々な意見が出ている。世界経済の影響を与える問題であるが故にマーケットの瞬間風速は予測が難しい。ただ、ペンタゴンチャートを参考にすれば、現ペンタゴンの中心点の上方を通過していることからも次のペンタゴンは上か真横に描き足される確率が高いことから、終値として101円50銭前後が下値のメドになると考えたい。

また、過去の経験から、期日が分かっているイベントについては投資家を含めたマーケット関係者の心の準備も出来ていることから、巷で言われているような大きな乱高下は終値として出てこないのではないか。換言すれば、突然現れるサプライズ、つまり誰もが予想もつかないような事態が突然に生じた場合の瞬間風速こそ大きい、ということでもある。

そして、再来週以降にEU離脱問題の結論を踏まえて、マーケットは冷静な価格を求めに動き始めることになろう。反発上昇エネルギーの強い相場に戻る条件は、赤丸水準の108円を終値で超えることである。なお、大きなドル安円高トレンドは115円を終値で超えない限り終焉しないと考えている。

現在のシナリオ

軟調な展開が続く可能性がある。ペンタゴンのど真ん中の時間帯を通過した後も下落が続いている。また、AEラインを割り込むことで真下に新しいペンタゴンが描き足されたからである。

第2シナリオ

下げ止まりから落ち着いた動きになっていく可能性も残っている。下値支持線CEラインが控えている。しかも、先週末にかけて下ヒゲの長いローソク足が出現し、CEラインを維持しているからである。

なお、MACDは下落トレンドが鮮明になっている。スローストキャスティックスの数値は下落が続き、ひと桁の売られ過ぎ状態に入ってきた。

ユーロ/米ドル(EUR/USD)もち合いとなる

先週のレポートでは、ACラインに注目した。ACラインを維持することで底堅い動きが続くことが期待されたからだ。実際には、ACラインに絡みながらの推移となった。ただし、赤丸水準の1.12ドルを割り込むことはなかった。次の注目日は6月24日前後である。

A点水準:約1.125ドル

今週のポイントは底堅い動きは続くのかということである。

あくまでも個人的見解

ACラインに注目したい。少なくともACラインに絡んだ動きが続くのであれば、底堅い動きが続くことが期待できるからだ。

値動きのポイント

基本的に上昇エネルギーの強い相場が続いていると考えたい。上値の第1メドは1.15ドル前後を考えたい。なお、下落エネルギーの強い相場へ転換するには赤丸水準の1.12ドルを終値で割り込むことである。

現在のシナリオ

底堅い動きが続く可能性がある。ACラインが下値支持線になると考えられる。また、ACラインを割り込んだとしても、強い下値支持線ADラインが控えている。先週末にかけて下ヒゲの長いローソク足を示現した翌日に陽線が出現しているからである。

第2シナリオ

軟調な展開になっていく可能性も残っている。上値抵抗線ABラインが控えている。また、三尊天井に似たパターンを形成しつつあるとも考えられるからである。

なお、MACDは売りシグナル点灯寸前となっているが、MACD自体とシグナルが重なり横這いとなっている。スローストキャスティックスの数値は50%を割り込んできた。

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