週明けの日経平均は16,000円の大台を意識するところではさすがに下げ渋るのですが、戻りも鈍く、買い手掛かりもなく最後まで売りが止まらず、安値引けとなりました。(『清水洋介の日々是相場 -夕刊-』清水洋介)
欧米株安を受けて売り先行、円高進行でさらに下げ幅拡大
日経平均:16,019.18円(-582.18円)
≪東証一部≫
売買高:18億7,631万株
売買代金:1兆8518億7500万円
値上り銘柄数:40銘柄
値下り銘柄数:1,903銘柄
騰落レシオ(25日):98.29%(-11.77%)
為替:1ドル=105.92円
市況概況
週末の欧米市場が英国のEU(欧州連合)離脱懸念から大きく売られ、米国での銃の乱射もテロとの見方になったことから売り先行となりました。寄り付きの売りが一巡となったあとも円高が進んでは売られるという展開になり、外国人売買動向(市場筋推計、外資系5社ベース)が売り越しと伝えられたこともあり、冴えない展開が続きました。
昼の時間帯も円高気味となったことでじり安となり、後場に入ってからもさらに円高が進んだことが嫌気されて下値を試す動きになりました。前場も同じでしたが、16,000円を意識するところではさすがに下げ渋るのですが、戻りも鈍く、買い手掛かりもなく最後まで売りが止まらず、かろうじて16,000円台は保ったものの、安値引けとなりました。
小型銘柄も今日は元気がなく、総じて手仕舞い売りに押されて大きな下落となりました。東証マザーズ指数、二部株指数、日経ジャスダック平均と揃って大きな下げとなりました。先物も仕掛け的な売りが散発的に見られてその都度指数を下押すという感じでした。売り仕掛けやすい相場であり、ちょっとした売りに反応してしまった感じです。
米国の利上げがなく、日銀の追加緩和は期待されないこともないのですが、英国のEU離脱の影響が懸念されてリスク回避の流れとなったということでしょう。EU離脱が決まったわけでもないのですが、米国でのテロでトランプ候補が大統領になるのではないかというように、悪い方には仕掛けるような材料が豊富であり、売り方優勢となったものと思います。
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