これから「消費増税延期不況」がやってくるかも?
まずは、ショーのメルマガやブログを読んでいる方をはじめ、経済動向を正しく理解している人。少数派になりますが、そのような人は、
「消費増税を延期するための方便だよね」
と見切っているはずです。
世界が深刻なリスクに直面しているなら、アメリカが利上げの議論を深めることはないはずだし、新興国や中国経済を理由にしてはいるけれど、一番ヤバイのはアベノミクスの頓挫じゃないの?と考えているのではないでしょうか。
一方、特に経済に興味を持っているわけでも、積極的に資産運用しているわけでもない、すなわち大多数の日本人は、今回の首相コメントにより、
「近いうち、大不況が来るのかもしれないな」
と感じてしまうのではないでしょうか。
日本を代表する人から、何度も「大きなリスクに直面」と言われたら、いくらその真意はリスクを回避、克服するための政策を実行しますよ、ということであっても、消費マインドを萎縮させる可能性が高いと思います。
「トリスハイボールにしておこうかな」
新橋の居酒屋で飲むおじさんが、角ハイボールでなくてトリスハイボールにしておこうかな、将来リーマンショック級の大不況になるかもしれないから、なんてことがあるのではないかと想像してしまいます。
海外識者のコメントに、「消費増税再延期は短期的には消費マインドを良好にする」といったものがありましたが、ショーはまったく反対の考えです。
1年以内に消費税が上がるなら、ぼちぼちマイカーを買い替えようか、といった駆け込み需要もあったでしょうが、そのかなりの部分は持ち越しになると思いますし、自分自身、増税が延期になってトクをした、だからその分たくさん買い物しよう、などとはまったく思わないですね。
今回書いたことが妄想のまま終わることを祈ってはいますが、消費マインドがさらに悪化したら、「消費増税延期不況」みたいなことにもなりかねません。
『海外投資とネットビジネスで海外移住、ハッピーライフ』(2016年6月2日,6月4日号)より
※太字はMONEY VOICE編集部による
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9年間のタイ、フィリピンでの海外移住生活から帰国し、北海道暮らしをはじめた50歳男子が、久々の日本生活から感じることや、海外生活のメリット・デメリット、そして、地方暮らしの実際について独自目線で語っていきます。