長尾さんは、「既存メディアが国民を誤った方向に導いている」とお話されていますが、具体的に説明していただけますでしょうか。
スポンサーやその周辺に批判を投げかけるメディアは存在しないと思います。主たる収入が広告収入である構図において、スポンサー批判を避けながら世論への投げ掛けをすれば、発信する情報の方向性は偏りがちになる筈です。対米対中輸出企業は米国中国の批判はされたくないですし、経済界にとって都合の悪い政策が生まれようとするならば、これを実現させたくない。既存メディアには国民の意志が立入る隙がないのではないかと危惧します。
ズバリお聞きします。現状の日本の政治、何が一番の問題点なのでしょうか。また、それを正すためにはどうすればいいのでしょうか。
「突破力の欠如」です。国益のためにはこれが必要だと方向性を見出したとしても、それがその瞬間は必ずしも万人に期待されるものではありません。反勢力が生まれ、時には判断のタイミングを見誤ります。リーダーシップだけではなく、世論をバックにした強烈な突破力と、既存メディアに足を引っ張られない、大衆迎合とは一線を引く世論形成の為の説得力も不可欠ですね。
長尾さんは領土問題に関しても積極的に発言されていますが、最善の解決策について教えていただけますか。
日本のすべての島の数は6,852です。本土及び有人離島の432を除けば、日本における無人島の総数は6,415となります。この無人島の実行支配を急ぐ事です。政府は尖閣諸島を有効活用していると繰り返しますが、私が言う実行支配とは、そこの社会制度が存在している事を意味します。例えば、自衛隊・警察が常駐している、あるいは、すぐに権限を行使出来る範囲にある状態です。人が住んでいる、漁業活動が日常的に行われている状態を維持することも大きな解決策です。
「この人が日本をダメにした」と思う政治家の名前を教えていただくことは可能ですか?また、もし可能でしたらその理由についても教えてください。
日本をダメにしようと思って政治家になる人はいないと信じています。その時代にあってそれぞれの環境で何か判断を下す時に、政治家は非常に孤独なものだと思っています。ギリギリの決断の中で判断をした時の環境により、予想どおりの化学反応が起きるとも限りません。ひとりには絞れませんし、この人だと断言もしかねます。
では、長尾さんが影響を受けた方、尊敬する方はどなたですか?
やはり、安倍晋三総理ですね。自民党が下野している間、ひとりの衆議院議員として党派を超えて接してくださり、頻繁にご指導頂きました。私が民主党に席をおいている事を最も心配してくださっていました。自民党も下野して、真の保守政党に生まれ変わったと、それを証明し、国益に叶った施策を、強烈な突破力をもって実現してくださると確信しています。
お仕事柄、大変なストレスが貯まると思います。解消法を教えてください。
地元を歩きます。選挙のない時などに、道を歩いていても声をかけてくださる方は私を好意的に支援してくださる方々です。「がんばりやーっ」、「応援してるでぇー」、「メルマガ読んだでぇ」の声を聞くと落着きます。とりあえず、お陰さまで罵声はありません。
あとは、子どもの写真を撮る事、その写真整理をする事、それを見る事、時々ライブハウスへ行って見知らぬ人達とギターセッションをする事。
プライベートについてお聞かせください。長尾さんが普段の生活で“大事にしていること”を教えていただけますか。
何もしない時間を作る事ですね。ひたすらにガーッと動いていないと普通の状態が保てない日常ですので、実は疲れている事や、頭の中の整理が出来ていない事を自覚出来ないことがあるんです。頭の中や気持ちの空間に多少の余裕を作る為に何もしない時間を作っています。敢えて2日間パソコンを見ないこともありますよ。
それでは、メルマガを出そうと思ったきっかけについて教えてください。
10年前までサラリーマン時代にまぐまぐさんで無料メルマガを出していました。政界に入ってメルマガへ投入するエネルギーに自信がなかったのでヤメてしまいました。衆議院議員を経験し在野になり、再び国政へ復帰する為の頭の整理をしてみたいと思っていたことに加えて、10年前に比べて格段にネット上の世論の盛り上がりを身体で感じていました。HP、ブログ、SNSだけでなく、あらゆるツールをお借りして情報発信をしたいと思い、メルマガを出そうと思いました。
どのような内容のメルマガになるのでしょうか。
「これは国民全員が知っておかなきゃいけないよねぇ」「これは皆に知らせたいね」と思って頂けるようなメルマガにしたいと思います。
どんな人に読んでほしいですか?
特に、「我国はこのままでいいのかっ!!」と拳を振り上げている人。
最後に、読者にメッセージをお願いします。
みなさんと一緒に正しい世論を作り、国を正しい方向に導いていきたいと思います。日本のあるべき政治の姿を皆さんとともに考えて、それを実現し、先祖に恥じぬ、子孫に胸を張れる国づくりの為に、一緒に汗をかきましょう。
長尾たかしさんプロフィール
昭和61年立命館大学経営学部卒業、明治生命入社。大前研一主催「一新塾」で政治を学ぶ。平成14年17年間のサラリーマン生活にピリオドを打ち政治活動を開始。2度の落選、7年間の浪人生活を経て、平成21年8月第45回衆議院選挙大阪14区選挙区で136,798票を得て初当選。厚生労働委員会理事など主に社会保障分野で活動する一方、領土議連事務局長として、竹島東京集会、尖閣諸島沖洋上視察を実行。他、ダライラマ法王初の国会演説会等も企画し若手保守政治家として尽力。党内の人権擁護法案、外国人地方参政権推進には一貫して反対を続け、党内の憲法防衛議論の不毛性を理由に平成24年11月16日衆議院解散直後、民主党を離党し、第46回衆議院選挙に無所属で立候補。同年12月13日安倍晋三自民党総裁が選挙応援演説に地元入りした際、追加公認のサプライズを発表し、自民党公認候補として戦うも惜敗。捲土重来を期す。